私は漬物が苦手です

2023/03/31

こんにちは。理事の小川です。

さらプロジェクトに関わる前の私はあまりにも発達障害に不見識でした。

今も知見が豊富という訳ではありませんが、通常の社会人よりは知識を蓄えてきたつもりです。

そんな私が発達障害に対する理解を促進するキッカケになったのが「発達障害は脳の機能障害である」という言葉です。

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私は漬物が苦手です。

両親や弟は食べられるし、むしろ好物の類なので、遺伝的なものではありません。

小さい時に一度だけ我慢してたくあんを食べようとしたことがあります。

あまり噛むこともできず、飲み込むにも飲み込めず、最後は嘔吐をする直前にこみ上げてくる気持ち悪い感じに苛まれ、ついには、たくあんを吐き出してしまいました。

それ以来、漬物を見ると、私の脳は、汚物を口に入れなければならいような嫌悪感を湧き上がらせるように情報処理をするようになりました。

（漬物がお好きな方、申し訳ありません）

漬物が好きな人は、漬物の美味しさを様々な表現で伝えてくれるのですが、どんなレトリックを用いられても、私の脳が「漬物」をポジティブな感情と共に受け入れることはありません。

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私は「発達障害は脳の機能障害である」という言葉を初めて耳にした時、障がい者にとっての脳の働きは、自分にとっての漬物なんだと理解したわけです。

漬物が好きな人は、漬物が苦手な私も同じように好きになれるはずだ、という見地に立ってコミュニケーションを取ってきます。

もちろん、単なる食わず嫌いや食べたことがないだけなら同じように好きになれるかもしれません。

しかし、私の脳は漬物に対して最大級の嫌悪感を抱かせるように情報処理をしていまいます。

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私たちは、ともすると、彼らも健常者と同じように理解できるはずだ、という見地に立ってコミュニケーションを取ってしまいます。

しかし、それはとても危険で、注意が必要な行為なんですね。

だからといって、職場で甘やかすこともできません。

結局は、一人ひとりを良く見て、良く知り、彼、彼女に合ったコミュニケーションを取ることしかできません。

そして、それは相手が健常者であっても、障がい者であっても本質は同じことです。

なので、皆さん、私に漬物を勧めないでください（笑）